鬼灯

酸漿

この橙の実を見ると、母の困り顔を思い出す。 母は、母の母が病気がちで臥せっていた為、こう言う遊びをしたことが無いようだった。 わたしが、風船を作ってと強請ると、何とかしたかったのだろう。 一生懸命、頑張って、あれこれ悩んでいたのを思い出す。 …

酸漿

赤ちゃん苗だった、昨年より、 ずっと逞しく、成長した鬼灯。 お花にも、貫禄が付いてきました。 こうして冬越しをして、 又、この季節に巡り会えると、感無量になります。

酸漿

鬼灯の、小さな花が咲いた。 子供の頃、一生懸命作った鬼灯の笛。 実の中の、種を取る時、 何回挑戦しても破けて、仕舞には泣き出した私。 母の手の温もりが、私の頬を明るく鬼灯色に染めた、秋の夕暮れ。