酸漿

鬼灯

この橙の実を見ると、母の困り顔を思い出す。
母は、母の母が病気がちで臥せっていた為、こう言う遊びをしたことが無いようだった。
わたしが、風船を作ってと強請ると、何とかしたかったのだろう。
一生懸命、頑張って、あれこれ悩んでいたのを思い出す。
母さま、私なんか今でも下手だよ。だから、困らないで・・・母さまの方が、随分上手だから。