花簪
当たり前に、自然に出来るようになりたい。 気負うことなく、引くことなく、 柔らかな日差しや、心地よい風のように、 優しく強く生き抜いていきたい。
また、母を亡くした、 この季節が、やってきた。 一年で、一番苦手な、この季節。 明るく元気に、乗り切りたいと思う。 「頑張ろうね」と、お花たちも、囁き掛けてくれるから。
最初の一枚が、ほろりと剥けた。 午後からの風に、少しだけ、 かさ、、かさ、、と鳴る。 明日からは、仕事が始まる。 今年一年、スタート!頑張るぞ!!
キク科の一年草(多年草)の花です。 原産地は、オーストラリア南部。 そう、、春に訪れる予定の地です。 ヘリクリサムの近縁種で、ペーパーカスケードの一種。 花弁の裏がワインレッドなところも、好きなところです。
此方は、午後になると、 強い風が、吹き荒れます。 満開になってから久しい花簪が、 カサカサ、カサカサ、、 新しい鯉次郎達の住処の上で、楽しそうにお喋りしています。
風は強いけど、少しずつ、 暖かさを感じる、一日。 お花も、それを感じているかのよう。 プロフィールを、山吹から、 チューリップに替えて、此方も春の準備です。
昨日までの、穏やかな陽射しとは、 うって変わって、真冬のような、 天候に、逆戻りしてしまった今日。 花簪が、固い蕾を、少しだけ開きかける。 そうね、、こうして、春はやってくるのだから、焦っては駄目ね。
京都の舞妓さんや東京のお酌さんが 付けるつまみ簪(花簪)は、 絹の羽二重や水引細工で作られ色鮮やか。 月ごとに、花が決まっていたりして、 四季や芸歴・趣味を反映させているとか。まだ蕾の半玉さんの話。
雨の日は、音が優しい。 街中なので、交通量も多いのに、 トラックの音なども、飛沫をあげる音と混ざり、 いつもより、ずっと柔らかく聞こえる。 この雨は、より春への誘いになるのだろうか。だと嬉しい。
晩年の母の髪を、想い出します。 病床で、丁寧に漉いてあげると、 気持ち良さそうに、笑いました。 何処を触っても、痛いとしか言わなくなった母が、 髪を撫でてあげると、幼女のように微笑みかけてくれました。
例え、白髪になろうと、 わたしは、その髪に、 一輪の花簪を、挿したいと思う。
このところの暖かさで、 春の花達の勢いが、増してきました。 蕾の膨らみが、夢の膨らみとなり、 咲き出す花々が、希望を溢れさせます。
丸っこい蕾で、可愛い花です。 本当は、もっと日向で育てた方が、 茎が伸びすぎず、花も沢山付くようですが、 今年は、玄関脇に植えました。 帰って来た時、可愛らしい顔で迎えてくれるので、楽しくなります!